早いもので自閉症の息子も8歳になりました。現在養護学校の2年生です。
今年は新型コロナウイルスの影響で休校が長期化し、2年生のスタートが6月となりました。自粛期間は引きこもり生活でどうなることかと思いきや、大きなパニックや癇癪もなく落ち着いて過ごす事が出来ました。
息子は重度知的障害を伴う自閉症で、発語がありません。しかし、PECS(絵カード交換式コミュニケーション)を使用して、要求を伝える事が出来ます。
スローペースではあるものの、年々著しい成長を見せてくれる自閉症の息子。現在8歳の息子の様子について記録していきたいと思います。
自閉症の息子はルーティンワークが定着しやすい
自閉症の息子は、定型のお子さんと比較すると生活習慣やその他諸々の事の習得に非常に時間を要します。しかし、繰り返し根気強く行うことでルーティンワークが定着します。忠実に行います。そして速い!定着している事に関しては「○○しようね」の声掛けで直ぐ行動します。
8歳現在、ルーティンが定着している事がいくつがありますので成長記録として記載します。
帰宅後の手洗いうがい
新型コロナウイルスの感染が拡大される前は、実はあまり手洗いうがいを徹底しておりませんでした…。
現在は帰宅後直ぐに手洗いうがいをします。
泡ハンドソープを出す→手をゴシゴシ→水を出して流す→水を止める→手を拭く→うがいをする→コップを元に戻す
この流れをほぼ1人で出来ます。時々、手をゴシゴシの部分が少し甘いですが、上出来です。
寝る前のルーティン
寝る前のお決まりのルーティン
「歯磨き→トイレ→寝る」
この流れの中にも更に細かいルーティンがあります。
私が夜8時半過ぎになると「歯磨きをして」と合図をします。その歯磨きは布団の上に息子が横になって私(母)が歯磨きをします。布団も敷いてと合図をしてきます。
歯磨きが終わるとトイレに行って、その後は抱っこをして寝室まで移動するという流れ。何故か抱っこをしている間は目をギュッと瞑ります。ディテールに拘ります(笑)
朝の水やり
家庭内で何か息子に役割を与えたいとずっと考えており…まずは植物の水やりを一緒にやってみようということで、毎朝植物への水やりを息子と一緒に行っていました。最初息子はあまり乗り気ではありませんでした。しかし毎日繰り返すうちに
1週間程経った頃、自分からベランダに行こうと合図をしてきました!!嬉しい。
若干雑ではありますが…(^^; 当面は一緒にやって行こうと思います。
着替え
●朝出掛ける前、自分で着替えを選んで1人で着替えることが出来ます。靴下も自分で選んで履きます。
●お風呂上がり、自分で着替えを選んで(パンツ、下着シャツ、パジャマ上下の4点セット)1人で着替えることが出来ます。
自閉症8歳(小2)息子のパニックや癇癪は??
最近は大きなパニックや癇癪はほぼありません。とても穏やかです。
幼児期は凄かったのですよ。。。
欲しい物が直ぐ出てこなかったり、待ち時間が長いとイライラしたり…
とにかく、今は穏やかです。
PECSによるコミュニケーションが可能
PECS(絵カード交換式コミュニケーション)は年長時に習得したのですが、言葉で話そうとする様子が見られたため、一旦中止しておりました。
それと…ツールの作成に腰が重くなかなか出来ずにいました…。(横着母)
息子は「絵」が入りにくいタイプで、写真カードを使用します。写真を撮って印刷してラミネートして、マジックテープで貼って、PECSファイルを作成する、という作業が結構面倒で。。。
今回は重い腰を上げて6月頃に作成しましたよ。
こんな風に「欲しい物」+「ちょうだい」のカードを組み合わせて意思表示が可能。
先日PECSの無料オンラインセミナーを受講しましたので、それも併せて PECSに関しては詳しく記事にしたいと思います。
重度知的障害自閉症息子8歳の成長記録・まとめ
こうしてまとめてみると改めて息子の成長を感じますし、身辺自立に関してはかなりレベルアップしています。
定着するまでは定型のお子さんの何十倍も時間がかかります。しかし、定着すると安定します。それも、かなりの安定感。
息子本人が過ごしやすくなったと同時に、母もとっても楽チンになりました。
これからちょっとした環境の変化やストレスの蓄積などで、再びパニック癇癪が出現する可能性もありますので、引き続き見守っていきたいと思います。
そして、本人がより意思を表出し易く出来るように、PECSをレベルアップすべく母も勉強する予定です。