自閉症(発達障害)についての誤解

自閉症について検索すると色々な情報が出てきますよね。

まず最初に言いたいのは「自閉症は心の病ではないということ」

時々ネットで検索するとクリニックのホームページを見ると

「心の病気」

というカテゴリーの中に自閉症があったりするのですが、医療機関がそのようなこと書きますか?

正直医療機関の中に、そのような認識の方がいるとは正直ガッカリします。

これでは、自閉症(発達障害)に関する正しい知識がいつまでも周知されませんよね。

当事者・家族はその誤解にずっと苦しむことになります。

目次

自閉症(発達障害)についての誤解

自閉症(発達障害)は見た目(外見)では判断しにくい障害です。
しかし、行動面などの特徴から

「わがまま」

「育て方が悪い」

「愛情不足が原因」

「妊娠中の食べ物が悪い」

と、未だに、未だに、未だに、勘違いしている方がいます。

以前、こんな事がありました。

息子の友人が放課後デイサービスの送迎車に乗ろうとした時、地域の小学生(低学年)が通りかかり、こう言われたそうです。

「この車に乗っていく子供って、家庭に問題がある子なんでしょ?」

家庭に問題があるって何?育て方?家庭環境?(怒)

そのお子さんはまだ小さかったとのことで、恐らく親御さんがこのような知識を植え付けていますよね。

違います。

育て方でも、愛情不足でも、環境でも、食べ物でもありません。

自閉症(発達障害)は先天性の脳の機能障害

自閉症は先天性の脳の機能障害です。

●自閉症は心の病ではない
●自閉症は育て方や愛情不足が原因ではない
●自閉症は先天性の脳の機能障害である
●自閉症の特徴は人それぞれである
●その子に合わせた支援が必要である
●自閉症(発達障害)は治らない
●自閉症を治す特効薬は現時点ではない
●自閉症は治らないが、療育やトレーニングで環境に適応しより自立した生活を目指すことは出来る

ということです。

ぜひ、正しい知識を持って言葉を発して接して欲しいです。

自閉症(発達障害)の特徴も人それぞれ

「我が子が自閉症かも…」と感じた時に、どんな症状?特徴があるのか?私も狂ったようにネットで調べました。

ネットや本には自閉症の特徴についてたくさん書かれています。

特に自閉症のチェックリストと言って細かい項目があるものに関しては些か疑問があります。

自閉症のお子さんが皆そのような特徴がある訳ではありません。
逆に自閉症ではないお子さんでもそのような特徴を有することもあります。

確かに自閉症の特徴や診断材料となる特性はあります。

それと、本やネットに書いている言葉掛けや対応方法が全てのお子さんに有効、という訳でもありません。

「やってみたけどダメだった」「こうしたら分かってくれた!」など常に皆試行錯誤しながら育てています。

療育の種類の沢山ありますが、「合う」「合わない」があります。

それと、、、
「無表情」「笑わない」「表情が乏しい」なども言われますが

感情表現が豊かなお子さんも多いです。
我が家の息子もたくさん笑いますし、感情表現はとても豊かです。

人にそれぞれ性格があるように、自閉症(発達障害)のお子さんもそれぞれ皆個性がありますし、いわゆる「特性」と言われるものも異なります。

自閉症(発達障害)についての誤解・まとめ

ざっくりと書き過ぎてしまいましたが、まだまだ自閉症(発達障害)に関する誤解があるという現状です。

非常に難しい問題ではありますが、地域の学校には特別支援学級と言って障害のあるお子さんが在籍するクラスがありますし、障害と無縁のご家庭にも、自閉症(発達障害)に関する正しい知識が周知されていくことを願っています。

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