障害児の親が自分の人生を楽しむことは許されないの?障害児のいる家庭への偏見

障害のある子を育てていると色んなことがあります。

子供から子供への心ない言葉。ママ友からの偏見。障害への無理解。

そして障害のある子の親への偏見があるのも事実。

「障害のある子の親は変」

「子供に障害がある家は親に問題があるんでしょ?」

「手当てたくさんもらって贅沢しているんでしょ?」

「子供に障害があるのにお洒落する暇があるの?」

など、これは実際に私の周りで言われた友人もいますし、ネットやSNS上でも見掛けてきた心ない言葉です。

何故、産まれた子供に障害があるからという理由でこのような偏見があるのか?
私は到底納得が出来ません。

今回の記事は

●障害児のいる家庭への偏見
●障害のある子供を育てる親が自分の人生を楽しむことは許されないのか?

というテーマです。

このような偏見で肩身の狭い思いをしたり、知らず知らずの間に罪悪感を感じてしまっている親御さんと、このやるせない気持ちを共有出来れば幸いです。

目次

障害のあるお子さんを育てる保護者の方が役所で言われたある言葉

以前Twitterで話題になったツイートなのですが、私が大好きで尊敬するフォロワーさんが障害福祉課の方に言われた言葉があります。

1万以上の良いねと、4千近いリツイートという大きな反響がありました。

お役所の方は何が言いたかったのでしょう。

大変そうに見えたら障害児のママとして◎(マル)なの?
活き活きと元気があってはいけないの?
明るくてはいけないの?
身なりを整えたらいけないの? 

ツイートしたAYAさんはとても綺麗な方なんだと思います。

だからと言って

障害児のママがお洒落をしてはいけない理由は何でしょうか?

これは明らかな『偏見』ですよね。

恐らく、これらの問いに返って来る言葉は

「障害のある子を育てて大変なのに遊んでる暇やお洒落をする暇はないでしょ?」

ですよね。

ん??
では福祉制度は何のためにあるのでしょうか?

『福祉』とは何でしょうか?

福祉の意味とは?

福祉の意味とは。

【福祉】

公的な配慮・サービスによって社会の成員が等しく受けることのできる充足や安心。幸福な生活環境を公的扶助によって作り出そうとすること。

引用元:コトバンク https://kotobank.jp/word/%E7%A6%8F%E7%A5%89-617244

人は幸せになる権利が平等にあります。

『全ての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供する』ために福祉制度があります。

障害児の親が自分の人生を楽しむことは許されないのか?

障害のある子を育てるということは、定型の子・健常の子を育てるより遥かに大変です。

我が家の息子は重度知的障害を伴う自閉症ですが、やはり定型の娘と比較すると圧倒的に手がかかります。

もちろん大変さの種類が違うので安易に天秤にかけることは出来ませんが、「育児」ではなく「介護」の状態がこの先もずっと続きます。

いわゆる「普通の子育て」をしてきた方々には到底理解してもらえない苦労があります。

「大変だから大目に見てよ、助けてくれて当たり前でしょ?」なんてことはさらさら思っていません。制度を悪用するつもりもありません。もちろん支援してくださる方にはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

福祉の定義について前述した通り、
『全ての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供する』
ために福祉制度があります。

この福祉制度を利用して、障害のある子を育てる親が

●ぐっすり眠り好きなものを食べて基本的欲求を満たすこと
●自分の時間を作って好きなことをする
●自分の人生を楽しむこと

これらを叶える権利はあると思うのです。

産んだ責任が…と言いますが、もちろん産んだ責任はあります。
親が頑張らなければいけない時もあります。

しかし、社会全体で育てること=福祉なのではないかと思います。

障害児のママだってお洒落をして良い

障害児育児から少し話が逸れますが、

随分前にギャルママがテレビに出ていたことがありました。
まだお子さんが寝ている早朝4時に起きて、1時間掛けてメイクをするのです。
ベースメイクから丁寧に綺麗にアイラインを引いてつけ睫毛を付けたり。
そして5時までにメイクを終わらせて、そこからお弁当や朝食の準備してご主人を送り出す。

これを見て文句を言える人なんか居なかったと思います。

それなのに見た目で判断して
「ちゃんと育児しているのか?」
「ご飯作っているのか?」

と想像で勝手なことを言われることもあります。

障害児のママも然り。

「障害児がいるのにそんな暇あるのか?」

なんて言葉を投げつけるのはおかしい。

育児をサボっている訳でもなく、手を抜いている訳ではなく

プラスの努力をしているだけなんです。

「身なりを整えること」はとても大事なこと。
身なりを整えて綺麗にすることで、自分を奮い立たせることが出来るのです。

私もそうです。
休みで人に会わなくても必ずメイクをします。
その方が身も引き締まります。

そして、身なりを整えることで頑張れるエネルギーとなる。

身なりを整えることでパフォーマンスが上がるなら最高です。

という訳で、

障害児のママがお洒落をすることが許されないということは絶対にありません。

障害児のママも息抜きをして、罪悪感を感じることなく自分を取り戻せる時間が作れる社会になって欲しいなと思います。

障害児の親が自分の人生を楽しむことは許されないの?障害児のいる家庭への偏見・まとめ

感情に任せて書いてしまいましたが、何が言いたかったかと言うと

障害のある子を育てる親御さんも

『自分の人生を楽しもう』

と言うことです。

日本で障害児を育てることについては、色々な不便や葛藤があると重々承知ではありますが、今利用出来る福祉制度を利用して、自分の時間を作って親御さんの人生もしっかり充実させて行きましょうね。

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