息子が自閉症と診断されてからの気持ちの変化

先日、ブログを見てくれたお友達に

「cocoroちゃんが、何をきっかけに前向きになれたのかを知りたい!」

と、問われました。良いご質問を頂きました(^ ^)

それから考えていたのですが…少しずつ少しずつでしたね。

階段を1段1段登ってきたような感覚です。

1段登ると景色が変わる=物の見え方が変わる=思考に変化が出る

という感じ。

階段にはきっと終わりはないのです。

その階段を1段登れるきっかけになった要因はたくさんある訳ですが

●療育センターに通ったこと

●同じ境遇のお母さんたちと出会えて悩みを共有できたこと

●仕事をしていたこと(家庭子育てから離れる時間があった)

●療育センター、児童発達支援事業所、保育園、デイサービスの素晴らしい方たちと出会い適切且つ温かい支援を受けられたこと

それと、もう一つ。

階段をいっきに3段くらい登るきっかけになったことがあります。

東田直樹さんです。

東田直樹さんの本を読んで自閉症の方の気持ちが少し分かるような気がして

そして、自閉症の方が持つポテンシャルを知ることになりました。

東田直樹さんとは?

会話のできない重度の自閉症の方ですが、文字盤を指差しながら言葉を発していく「文字盤ポインティング」やパソコンを利用して援助なしでのコミュニケーションが可能です。

自身について綴った著書もあり、小説も書かれています。

東田直樹さんの有名な著書として、

「飛び跳ねる思考」がありますが、東田さんの中にある感覚と世界観について記されています。

●水を恋しいと思う感覚

●乗り物が好きな理由

●フラッシュバックについて

などなど。

これを読んでいると、

●なぜ息子が乗り物に乗ると大人しくなるのか

●なぜ急に前触れもなく泣き出したりするのか

●話せない息子が何をどう考えているのか

息子の気持ちが少し理解できるような気がしたのです。

もちろん、東田さんと全く同じ感覚ではありませんが、ただ癇癪やパニックを起こしているのではなくそこに感覚の過敏やちゃんとした理由がある。

多分未だに私は息子の気持ちを半分も分かっていないと思います。

しかし、気持ちを汲み取ろうとするだけで、私自身アンガーコントロールが出来るようになった気がしますし、不快な理由は何だろう?と探るようになりました。

辛い気持ちを分かって欲しいと思うのは誰でも同じ。分かってもらえないと辛いですよね。

話せない息子が一番辛いのです。それを汲み取れるのは一番長く一緒にいる親しかいない。

まぁ、全くイライラしないと言ったら嘘ですよ(笑)私も人間ですから。

 

それと

「一生喋らないかもしれない。それなら言葉以外でコミュニケーションが出来れば良い。」

と思考転換することが出来るようになりました。

東田さんのようにはなれないかもしれませんが、息子の特性や興味を観察することで得意なことを伸ばし、コミュニケーションが取れるように導くことが私の使命だと思っています。

と、こんな感じ。今のところの私の気持ちです。

これからどんな気持ちの変化が出てくるのか…

階段を降りることもあるでしょうね。

そうなったらまたその時考えます!

 

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