11歳の息子は現在療育手帳がA2です。
4回目の更新
最初に療育手帳を取得したのは3歳の時でした。
【診断時】 1歳11ヶ月
【1回目】 B1:3歳時
【2回目】 A2:5歳時
【3回目】 A2:7歳時
【4回目】 A2:9歳時
【5回目】 A2:11歳
平均年齢の発達に比較しての数値になるので、単純に数値は下がりますよね。
ただ、数値が下がると言う表現が適切だと思っていません。
これは同年代の平均と比較するためで、発達がゆっくりな子にとっては周りの成長と比べると数値的に下がっていくのは当たり前のことです。その子のペースで成長はしており出来ることは増えているということです。
そもそも発達検査とは
「運動・姿勢」「認知・適応」「言語・社会」これらの領域別に検査をします。それぞれの領域を平均して全領域として数値を出し、それが療育手帳の判定材料となります。
息子の場合お話が出来ないため「言語」の部分が大きく数値に影響します。
平均値を下げているということです。
極端な話、
オムツが取れていない、情緒面が安定していないお子さんでも、言葉がたくさん出ているのであれば数値は高くなります。
ですので、あくまでその検査での数値であって、社会で生きやすいかどうかを示す数値ではありません。
以前臨床心理士の先生に
「IQが150を越えてもコミュニケーションに困難を抱えて社会に出られない人もいる、言葉が話せずIQが最重度だとしても指示に従えて落ち着いて過ごすことが出来る人もいる。だから数値が高ければそれで安心という訳ではないんだよ。」
と言われたことがあります。
それから発達検査での数値に一喜一憂することはなくなりました。
一番良くないのは、その検査の数値を上げるために頑張ること。それは本人にも負担になることです。
とは言っても、療育手帳を取得するためには必要な検査であり、お子さんの成長を把握する大きな目安になるものですので、然るべきにきちんと検査を受けることは必要であると思います。
2023年の更新時検査では、発語以外の部分(言語指示に指差しで応じる、人の顔の絵を描く、言葉の理解)の伸びが見られているので、発語がなくても大きく数値が下がることがありませんでした。
内言語が増えていることや、言葉の理解が増えていることは、PECS®︎により表出で多くの言語を使用しているからではないかと言われています。
あくまでも数値は目安として、息子に合わせたアセスメントをしてアプローチをしていきたいですね。