自閉症のお子さんにとって、歯磨きと歯医者さんは『困りごとトップ3』に入る程の難関と言っても過言ではないかと思います。
我が家も、歯磨きが上手く出来なかったため虫歯が多く歯医者さんを受診しなければなりませんでした。。。
しかし、感覚過敏、拘り、パニック、癇癪から、対応してもらえる歯医者さんは少ない…。
今回は、
みんなが恐怖『歯医者さん選び』
我が家の実体験をご紹介したいと思います。
障害者歯科では適切な対応をしてもらえるのか?
まず、自閉症でも受け入れてくれる歯医者さんを探しました。
暴れることが想定出来たため「障害児歯科」というキーワードで探して見付けた歯医者さんに問い合わせをしました。
大体は電話口で「受け入れます」と言います。
しかし、残念ながら「受け入れる」と「相応の対応をする」とはまた別の話なんです…。
大学病院の障害児歯科
息子が3歳頃最初に行った大学病院の障害児歯科でした。
初診で虫歯があったので、まずは「縛って押さえ付けて行う」ということでした。
既に虫歯があるし、その時はそれしかないと思いました。
(※後に出会う歯医者さんで、将来的に望ましくない、ということが分かります)
治療は母子分離で完全にお任せ。待合室で待っていました。
治療が終わりギャン泣き汗だくになった息子が戻ってきました。
担当医師は
「説明しても分からないし、本人も辛いですから全身麻酔での治療をおすすめします。」
と。
その時は、もうそれしかないんだ…と思いました。
(※これに関しても訓練次第で全身麻酔を避けることも出来るということが分かります。)
全身麻酔での治療については主人と相談することにし一旦持ち帰ることにしました。
帰り際、そこの歯科では治療を頑張ったお子さんにガチャガチャのプレゼントをしていました。
担当医師が
「ガチャガチャやって分かります?理解出来ますかね?」
と知的障害があるので、ガチャガチャ分かります?渡しても意味ありますか?と言う体で私に聞いてきました。
屈辱的な言葉。。。
ホントに不快。というか悲しい。
「分かりますけど、結構です。」と断りました。
好きなオモチャもあるし、楽しいこと、分かっていますからね。
何だか、障害のある子に対しての知識も無さそうだし理解もあまり無さそうな感じの印象でした。
しかも、大学病院なので医師が数多で毎回医師が変わるんです。その度に説明しなければならない。
結局その歯医者さんへの通院は止めてしまいました。
市の障害者歯科
その後、療育センターからの紹介で、市の障害者歯科を受診することになります。
そこは子供から成人までの患者さんが通う障害者歯科で、月に1回健診に通っていました。
しかし、毎月健診に行っても、虫歯を見付けてくれないのです( ;∀;)
数回通って少し慣れて来ていましたし(少し、ほんの少し)、暴れて手を付けられない状態ではなかったので、診れないと言うことは無かったはずです。
いつも『お口の中ちゃんと診れました』『一緒に歯磨き出来ました』
と言う報告もありました。
私がいつも虫歯を発見して健診時に報告する形でした。
そこでついて全身麻酔での治療を行うことになります。
[box06 title=”あわせて読みたい”]全身麻酔での歯科治療[/box06]
全身麻酔での治療後も、同じようなことが数回続き、ある時私が大きな虫歯を発見しました。
これはヤバイ。。。
と直ぐに受診しましたが、次の治療の予約まで最短で1.5ヶ月と!!!
それは流石に待てない。
と言うことで、新たに歯医者さんを探し始めたのです。
現在の歯医者さん
その後に出会う歯医者さんが現在も通い続けている歯医者さんなのですが、そこは障害者歯科の看板を掲げている歯医者さんではなく、一般的な歯医者さんです。
そちらの歯医者さんの対応が神過ぎるお陰で、息子は安心して健診と治療を受ける事が出来ています。
こちらの記事で紹介しています。
自閉症(発達障害児)の歯医者さん選び・まとめ
自閉症(発達障害児)の歯医者さん選びについてですが、障害児歯科、障害者歯科が必ずしも障害についての知識や理解があり、それ相応の対応が期待出来るかと言うと、そうとも限らないという事が分かりました。
理解のある歯医者さんに辿り着くまでに時間がかかるとは思いますが、電話で問い合わせして行ってみたり、療育関係の知り合いから情報を得るなどして見付けるしかないですね…。
区役所で情報がまとめられたりしていると助かるのですが…。
とにかく発達障害の子供にとって歯医者さんは大変。
お子さんが安心して治療を受けられる歯科医院に出会える良いですね。