息子は発語なしの重度知的障害を伴う自閉症です。
最近、息子のコメント力がグングンと伸びております。
PECSによるコミュニケーションでは
チョコレートください
はい、どうぞ
→チョコレートを渡す。
というような『要求』から教えていきます。
つまり、強化子が物的なもの。
息子のコミュニケーションも
お菓子やオモチャから始まり
好きな活動や行きたい場所。
そして
8歳頃から人的な強化子が有効となって来ました(共感の指差しが出始めた頃)
あれあれ!!(車を指差して訴えてくる)
車だねーーーー
と、母からの共感・注目が返ってくる。
この共感や注目が人的な強化子な訳ですが
この指差しで訴えたいことが息子の場合は言語化して伝えることが出来ないので、絵カードによって表出(コメント)し、母からの注目や同意が強化子として返ってくることで満足するという訳です。
コメントは最初『応答』から教えていきますので
取り掛かりは
何が見えますか?
くるま、みえます
そうそう、車見えるねー
何が聞こえますか?
ラプンツェル、きこえます
そうそう、ラプンツェル聞こえるねー
というように
- 母から質問をする
- 息子が応答でコメントする
- 母から共感・注目の強化子が返る
働きかけは母からで、息子はそれに応答する形でコメントをし、人的強化子が息子に返る
という形でレッスンを重ねていきました。
そして、最近は自発コメントがかなり多く出るようになりました。
母からの働きかけがなくても自発的にPECSでコメントをします。
具体的にどんなコメントかと言うと
しまうま
と、アプリで音声を発する
そうだねー、しまうまだねーー!!
という反応が母から息子に返る。
このようなコメントがたくさん出ています。
最近はこちらのトムとジェリーの絵本を見ながら面白いコメントがたくさん出ました。
↓波の部分を指差して『海』
(なるほど〜!!波がある海だーーーー)
↓このキャラクターは『しまうま』とコメント
(シマシマだもんね!しまうまに似てるよね!)
こんな感じでやり取りをするのがとても面白い!
PECSのマニュアルにもあるスキナーの言語行動の『純粋なタクト』ですね。
そして、最近のコメントで最も面白かったのは
↑これを見て
チョコレート、みえます
本当だーー!!チョコレートに見えるね!!!
と、私もビックリしました。
(正確には『チョコレートに見えます』なんだろうけど)
おもちゃのフタをチョコレートに見立てて、さらにコメントまでするとは。
PECSはすごいな。
発語がなくてもここまで息子が言語化できてしまうのだから。
一時期、自己流で進めてしまっていた時期があったけれど、ワークショップを受講して正しい手続きに沿って進めて本当に良かったと思う。
引き続き、機能的なコミュニケーションが出来るように息子と学んで行きたいと思います。