タイトルの件について随分と間が空いてしまいましたが…
2022年の夏頃、息子は食事を目の前にすると自分から食べ物に箸を付けられなくなってしまいました。
思い起こせば、スムーズに食べられなくなったのは2022年の5月頃からだったと思います。
それまでの経緯については下記のブログにて記録しています。
結果から言うと
2022年末には無事に食べられるようになりました。
今思えばですが
『指示待ち』『プロンプト依存』の状態とはちょっと異なっていたのではないかと推察しています。
ど素人の見立てなので、今となってはどんな状態だったのか分かりませんが…
プロンプト依存している時の様子は実際にあって、身体を押して欲しくて待っている時とか、声を掛けられるのを待っている時など…なんとなく、その時の息子の状態は分かっていたので(プロンプトは本来しっかり取り除かないといけないのですが)
母の勘ではありますが、息子はその頃、鬱抑状態のような気がしました。
食べるという行為に恐怖を覚えているような、箸を付けることに怯えていたような…。
身体プロンプトでは難しかった
先のブログを書いたときは、ひたすら身体プロンプトでアプローチをしました。
食べ物に箸を付けるという行為に恐怖を覚えていたような気がしたので、そこを暴露するように『いただきます』をしてからフリーズ状態を作らないように身体プロンプトをする。
しかし、状況は悪化しました。
一向にプロンプトが外れないどころか精神状態も悪化していったように感じます。
ある時、息子が食べ物を一切見ていないことに気付きました。
もしかして、食べ物を見ることに恐怖か拘りがあるのか…?
ということで身体プロンプトを止めて、食べ物を見させるプロンプトをしました。
私は息子に、食べ物を指差して『見てごらん』と言いました。
言語プロンプトと身振りプロンプトを同時に使ってしまっているので、正しい手続きではなかったと思います。
しかし、もう、どうすれば良いか分からなかった。
専門家など色々な人に相談しても分からなかった。
ただ、ひたすら身体プロンプトをするしかないと言われるばかり。
身体プロンプトをすればするほど、状況的にどう見ても悪化している。
息子のチック(喉鳴らしから息止めチック)も酷くなるし、食べられなくて体重も減る。
私の身体プロンプトの技術が悪いんだ、、、それなら専門家に介入して欲しい。
身体プロンプト以外の方法を使った結果
①食べ物に箸を付けるという行動
②食べ物を口に運ぶという行動
この①と②の行動に各々のプロンプトは必要だったのかもしれません。
食べ物に箸を付けるという行動に対しては、食べ物を『見る』ためのプロンプトすることで徐々に食べ物を見て掴むことができるようになってきた。
ただその後、食べ続けることがスムーズにいかなかったので、そこは目の前で私が食べるところを見せてモデルプロンプトという形になった。
その後は①、②をひたすら繰り返すということになるので
①に対しては『見てごらん』という言語プロンプトと身振りプロンプト
②に対してはモデルプロンプト
を使っていたことになります。
繰り返しにはなりますが、異なるプロンプトを同時に使ってしまっているので、正しい手続きではありません。
ただ、指差ししただけでは食べ物を『見る』ことはなかった。
『見てごらん』という言語だけでも理解出来なかった。
身体プロンプトは全く通用しなかった。
もうどうしたら良いの???という状態でした。
専門家に直接指導して欲しかった…。
しかし、いないのが現実。
身体プロンプトは神?言語プロンプトは悪?
プロンプトについて、身体プロンプトは外しやすく、言語プロンプトは外しにくいと言われていることから
身体プロンプトは神
言語プロンプトは悪
というような風潮があり、随分私自身その言い伝えに苦しめられました。
身体プロンプトが上手くいかないのは、自分のやり方が悪いのか?
特に今回の食事の件も、身体プロンプトが良いと言われてひたすら試行するも状態は悪化した。
しかし、ピラミッド社のセミナーを聞く中で
プロンプトは課題や個々に合わせて適切なものを使用するものであり、その種類に良いも悪いもない。
言語プロンプトは悪ではない。
というお話があり、とてもホッとしたのを覚えています。
今回の食事の件では身体プロンプトが通用しなかった訳ですが、他の行動では身体プロンプトで自立出来たことがたくさんあります。
本当に、その子や課題によって有効なプロンプトは異なるのだな…と実感しています。
食事の件は運良く解決して今はよく食べますし自発的な表出も戻って来ましたが
拘りやチックも自己刺激も、一つ収まったと思ったらまた新たなものを編み出してくるので、本当にモグラ叩き状態だなと思います。
やはりその時に生きてくるのが、まずはデータ収集。
本当は地域に頼れるセラピストさんがいれば良いのですが…。
一つ一つ解決していくしかありませんな(泣泣泣)