息子が自閉症と疑いを持ってから、そして診断されてから、狂ったようにネットで情報を調べたり、本もたくさん買いました。
自閉症と言っても一括りに出来ないため、息子にとって参考になったものとならなかったものがあります。
本の種類も様々で、暮らしに困った時の生活サポート系のものや、心を整えるようなもの、自閉症に対しての理解を深めるもの等、色々あります。
同じ自閉症でも、知的障害の程度により理解力や発語でのコミュニケーション力に差がありますので、求めている情報やその子にあった支援が異なりますが、
私が読んだ中でおすすめの本を紹介していきたいと思います。
自閉症に関するおすすめの本・生活サポート系
発達障害の子ものびのび暮らせる生活サポートブック・幼児編
こちらの本は、精神科医の佐々木正美先生が監修で、食事・着替え・トイレなど生活全般に関するサポート方法について、カラー写真と共に詳しく解説されています。
物理的・視覚的構造化であるTEACCHプログラムに基づいたサポートで、自閉症のお子さんが分かりやすく安心して環境に適応出来るためのヒントが得られる本です。
こちら、私の中では、自閉症に関連する生活サポート系の本で一番のおすすめです。
知的障害・発達障害のある子どもの住まいの工夫ガイドブック
●子供が玄関から脱走したり、ベランダに勝手に出てしまい困る
●キッチンに入ってきて、ガスコンロの火や包丁を触ったりして危ない!
など、知的障害・発達障害のお子さんとの暮らしで危険を感じることたくさんありますよね。それを物理的な工夫を施して「安全」に「安心」な暮らしをしていくための小さな工夫から住宅工事についての紹介をしている本です。
実際に我が家では、ベランダの窓に鍵付きクレセントを設置したり、テレビを壁掛けにしたりする等して安全対策をすることで日々のストレスを大幅に減らすことが出来ました。
自閉症児のための絵で見る構造化・パート2
こちらは、TEACCHプログラムに基づいて自閉症児が安心して学習や生活が出来るようにするための視覚的構造化がイラストで紹介されている本です。
集団生活の中で工夫が出来る内容がありますので、自閉症のお子さんを持つ保護者の方だけではなく、ぜひ学校関係や事業所などの方にも読んで頂きたい本です。
感覚統合に関する本
保育者が知っておきたい発達が気になる子の感覚統合
こちらは個人的にかなりオススメの本です。
感覚統合で重視する3つの感覚についての解説や、感覚を育てるための具体的なアプローチ方法が紹介されています。
アプローチ内容は幼児〜小学生低学年向けではありますが、8歳の息子にも参考になる内容がたくさん記載されています。
自閉症に関するオススメの本・将来のことに関する本
まんがと図解でわかる障害のある子の将来のお金と生活
障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて
本のタイトルの通り将来にわたって受けられるサービス(障害者手帳・生活面でのサービス・障害年金について・親亡き後のこと)について表や図解で解説されています。
障害のある子の「親なきあと」
障害のある子の住まいと暮らし
自閉症に関するおすすめの本・東田直樹さんの著書
自閉症である東田直樹さんが書いた著書です。
東田直樹さんとは
会話のできない重度の自閉症と診断されていますが、文字盤を指差しながら言葉を発していく「文字盤ポインティング」やパソコンを利用して、援助なしのコミュニケーションが可能な方です。
書籍の執筆や、小説も書かれています。
「なぜパニックになるのか?」「なぜ上手く会話が出来ないのか?」「なぜ大きい声を出すのか?」など、自閉症であるご本人の気持ちや様々な行動に対する理由が書かれています。
息子と東田さんは同じ自閉症でも、特性や性格・考えていることも全く違います。
ただ、東田さんの本を読んで、
「もしかしたら、息子がこういう理由でこんな行動をするのかな?」
「息子もこんな風に感じているのかな?」
「息子も辛いんだな」
と想像出来るようになり、こちらもイライラすることが減りました。
自閉症に関するおすすめの本・まとめ
最後にもう一度、自閉症に関するオススメの本をまとめますと
●発達障害の子ものびのび暮らせる生活サポートブック・幼児編
●知的障害・発達障害のある子どもの住まいの工夫ガイドブック
●自閉症児のための絵で見る構造化
●自閉症児のための絵で見る構造化パート2
●飛び跳ねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること
●自閉症の僕が飛び跳ねる理由
また成長するにつれて色々な課題が出てくると思いますので、勉強しながらオススメの本を紹介させて頂きますね☆