[chat face=”cocoro①.png” name=”cocoro” align=”left” border=”red” bg=”red”] 自閉症の子のオムツはいつ取れるの? [/chat]
[chat face=”cocoro①.png” name=”cocoro” align=”right” border=”yellow” bg=”yellow”] もしかして一生オムツ??(>_<) [/chat]
自閉症のお子さんを持つ保護者が頭を抱える問題です。
私も息子のトイレ事情に関しては本当に頭を悩ませていました。。。
定型の娘はオムツが取れたのが3歳過ぎでしたので、息子は自閉症で重度の知的障害がありますし小学生になる前に取れたら良いな…と思っていました。
いや、でも、そもそもオムツが取れる日が来るのか。。。と言う出口の見えないトンネルにいるというのは正にこれ。。。
えっと、
結論から言うと、タイトルの通り
ウチの息子の場合は4歳10ヶ月でオムツが取れました。
もちろんここに至るまで容易ではありませんでした。悲惨エピソード満載です。
では、重度知的障害の自閉症児がオムツが取れるまでの経過を振り返っていきましょう。
https://cocoro-autism.com/worry/healingitem/
全裸になって失禁してしまう
2歳過ぎから自閉症の特性が強くなり、家で全裸になることが増えました。全裸になってしまう背景には感覚過敏があったと思います。身につけているものが不快なため全裸になると気持ち良いのでしょう。全裸なので勿論オムツも脱ぎます。
どういうことになるかと言うと、想像が付きますよね。。。
部屋のあらゆるところに、してしまいます。
ソファー、畳、寝室、布団、本当にあらゆるところです。
「オムツを履いて!」と言っても理解出来るはずもなく…。何度履かせても脱ぎます。
全裸であちこち行ってしまうので、「小」に関しては漏らしてしまった箇所を特定しきれなかったと思います。
ある日、娘が
「ママー!!!ウン○が落ちてるー!!!」と叫ぶので現場に駆け付けると
………………
落ちてるんです。
チーン。。。
………………………
正直、この時ノイローゼ気味でした。
「子どもの失禁については叱ってはいけない」とよく言われますが、
無理!!
失禁するたびに怒っていました。
でも全然分からないのです。怒られていることが。2〜3歳頃は言われていることが全くと言って良いほど理解していませんでしたので。完全に一方通行。
今思い出しても胸が締め付けられるように辛くなります。
このカオスの状況と息子を叱ってしまう自分が本当にしんどかった。
この辛さを分かってくれる人がいなかったですし、当時は友達にも言えませんでしたしね。
親に精神的な余裕がないと出来ない…
療育センターに行き始めてから私自身の気持ちも少しずつ落ち着いてきて、この現状に向き合えるようになってきました。
センターに通っていると同じ悩みを持っているお母さんもいますし、この悩みについて気軽に話すことが出来ました。
3歳の頃(保育園2歳児)は無理にトイレトレーニングはしませんでした。
定期的にトイレに座ることを促していましたが、まぁ出ない。
家で失禁してしまった後に、それは「ダメだよ!」と言ってトイレに座らせました。出てしまった後なのでトイレでは出ません。それでも失禁する度にトイレに連れて行き、「おしっこはここだよ!」と座らせました。
時間排泄すれば良かったのでは??と突っ込みが入りそうですが…
一般的には身体が大きくなるにつれて徐々におしっこを溜められるようなり間隔が空いてくると言われていますが、息子の場合あまり感覚が空かずちょこちょこ出てしまうような感じでした。
それと、家でそこまで頑張れる気力がなかった。。。
トイレトレーニングは親も根気と気力が必要です。特に自閉症児はこだわりも強いですし増してや重度の知的障害があると理解力もない言葉も通じない。
親が精神的に辛い時は無理にしなくて良いと思います。とりあえずお子さんがオムツにするならオムツにすれば良い。
親が「頑張れる!」と思ったときにやれば良いのかな、と。
感覚過敏がプラスに転じた
保育園年少時(4歳頃)は療育センターの通園に並行で通っていましたので、着替えの練習の他にトイレトレーニングは時間排泄。ここで定期的にトイレに座る練習をしました。
最初は出ませんでしたが、徐々にトイレで出来ることが多くなってきました。
家では相変わらず全裸。それならオムツではなくパンツを履かせようとパンツを履かせてみたり。まぁ、それも脱ぎますけどね(^^; でも脱いでも脱いでも履かせてみました。
すると、感覚過敏の息子は漏らすとパニック。そもそも着ている服が少しでも濡れるとパニックで全部着替えないと気が済まない子でしたので、パンツに漏らした時の騒ぎ様は大変でしたよ…。
しかし、この感覚過敏がプラスに転じて少ーしずつ漏らさなくなって来たのです。
家でもトイレに連れて行くと出るようになってきました。基本パンツで過ごして、漏らしていない隙を見計らってトイレに連れて行く→出る、を繰り返すことができる。
療育センターの帰りも思い切ってパンツで帰ってみたりしました。車の移動でしたので漏らしても良い!と覚悟を決めて(笑)
常に大量の洗濯覚悟。次亜塩素酸の消毒液を片手に。
更なるステップ:立ち便器
保育園は立ち便器が主になりますので、センターにいる時には立ち便器の練習に挑戦しました。立ち便器には恐怖心があったのか、なかなかすることが出来ず…。
目の前にある金具?水を流すボタンがある給水排水金具ですか?
自分がそこに写って怖いのか??水が流れる感じも怖いのか…。
暫くは便器の前に立つことも嫌がっていました。それでも何度か連れて行き目の前に立ってみる、いうことを繰り返しました。立って用を足すのも感覚としてよく分からなかったのでしょうね。
ある日。
センターのクラスに立ち便器で出来るお友達がいたので
「一緒に行こう!」と、無理矢理連れて行き隣に立たせてみました。
そしたら、出来たのです!!!
「すごーい!!!」
先生からもたくさん褒められルンルン。
保育園にも、療育センターで成功した旨を伝えると、お友達がトイレに行くときに一緒に連れて行ってもらいそこでも順調に成功。
お友達の影響ってやっぱり凄い。
お陰様で、少しずつ慣れて少しずつ前進していきましたね。
沖縄旅行から帰って完全にオムツ卒業
4歳9ヶ月の頃に家族で沖縄旅行に行きました。
旅先でもほとんどオムツに漏らすことがなくトイレに連れて行くと必ず出る。
夜も全くオムツが濡れていないことに気付きました。
これ、もうパンツで過ごしても大丈夫じゃないかな??と思い、沖縄旅行から帰ってからはパンツで過ごしてみました。
●自宅では自らトイレに行くことが出来る(大小ともに)
●外出時は促して連れて行く(伝えることが出来ないので)
そして保育園の年中に上がる時には完全にオムツが取れパンツで過ごすことが出来るようになりました。
沖縄旅行に行ったから取れたということではないとは思いますが、その時をきっかけにパンツになったという記憶が残っています(^^)
息子、本当によく頑張りました!!!たくさん怒ってごめんね。。。
我が家のトイトレまとめ
[jin_icon_check]療育センターや保育園とうまく連携出来た
[jin_icon_check]漏らしても良い部屋が汚れても良いという覚悟でパンツを履かせた
[jin_icon_check]感覚過敏がプラスに転じた
[jin_icon_check]親に余裕があるときに行い精神的に難しい時はやらない
関係各所と密な連携を
でもね、トイレトレーニング、みなさん本当に頑張っていると思うのですよ。多分これを見ても「もうそんなのとっくにやっている!!」と思う方もいらっしゃいますよね。
放課後デイサービスに勤務していた方に伺ったところ、今まで関わってきた知的障害の方は大体遅くても高校生までに取れていたとのことでした。ただ、関わる場所全て(家庭・学校・デイ・外出先)でトイトレを意識しないと難しいとのこと。
例えば、もう少しで取れそう…という時に家庭の環境に変化があってまたオムツに戻ってしまった等という事例もあるそうなので、関係各所と相談をしてトイトレについての計画を細分化し擦り合わせながら実践してみることがベターであるかと思います。