発達障害のお勉強「生活リズムを整える」

療育センターで勉強したこと。

「生活リズム」を整えることについては最初の方に勉強しました。

発達障害児は睡眠障害に悩まされることが多いと言われます。

睡眠が安定して取れないため、生活リズムが崩れてくる

生活リズムが崩れて、睡眠が安定しない

息子の睡眠障害はそこまで重症な方ではありませんでしたが、生活リズムがなかなか安定しませんでしたので、とても勉強になりました。

療育に限らず、人間が健やかに生活していく上で基本となること。

療育センターで学んだ、生活リズムを整える重要性と整える工夫についてまとめてみました。

目次

幼児期に生活リズムを整えることの重要性

心身の発達・成長のため

生活リズムを整えることにより、丈夫で健康な身体を作り、脳が色々なことを吸収出来るようになります。成長に必要なホルモンの分泌を促します。

成長に必要なホルモンの分泌を促す

成長ホルモン

骨や筋肉を作るホルモンでPM10:00〜AM2:00に分泌される。

メラトニン

眠気を誘うホルモン。夜眠くなるのはこのメラトニンの働きによるもの。

【メラトニンの分泌を】

●早起きして日の光を浴びる

(朝にしっかりを光を浴びることで夜にメラトニンが上手く分泌される)

●寝るときは部屋を暗くする

(寝る前に光を浴びるとメラトニンの分泌が阻害される→目が覚めてしまう)

セロトニン

幸せ(心の安定を保つ)ホルモンとも言われており、メラトニンの材料となるもの

【セロトニンを分泌するには?】

●朝日を浴びる

●運動をする

●メラトニンの材料となるトリプトファン(必須アミノ酸)を含む食品を朝食で取る

(例えば、バナナ、豆腐や納豆・味噌などの大豆製品や、牛乳・チーズなどの乳製品)

 

朝起きて朝日を浴びることによって、メラトニンとセロトニンを上手に分泌させることが出来るそうです。

つまり、夜暗くなったら眠くなる。朝明るくなったら目が覚める。

セロトニンはメラトニンの元になる

脳が刺激を吸収しやすい状態にする

生活リズムを整えることで、脳が色々な刺激を吸収しやすくなります。

●「快」を状態を保つ…「快」とは脳が快い(気分が良い)と感じる状態

生活リズムを整えることで気分が良い状態が続き色々な刺激を吸収しやすくなる

●規則正しい生活により、子供自身が一日の見通しを持てるようにする

次に起こることが分かると刺激を上手に吸収できる

昼間の活動に参加できるようにする

規則正しい生活リズムにすることで、昼間の活動に参加ができるようになります。

そして、午前中に活動することにより脳を疲労させる、それが脳の成長に繋がるとのこと。

保育園幼稚園などで重要なプログラムを午前中に設定するということにはこのような理由があるそうです。

そのためには午前中にコンディションをベストにしておくことが重要となります。

生活リズムを整える工夫

①現状を知る

療育センターでは、この生活リズム表を2週間分記録してくるという宿題がありました。

正直、すっっっっごく面倒でした( ̄▽ ̄;)

この記録を見てセンターの先生が分析して

「お風呂の時間を早くしてみて」「お昼寝をもう少し早くに切り上げて」

等と、色々アドバイスを下さるのです。

確かに、現状が大体このくらいかな??と曖昧な認識ですと、成す術もありません。

本当に面倒でしたが、現状を把握することが出来ました。

②睡眠に関する工夫

起床時間、就寝時間、昼寝の時間を決める

この3つは大人がコントロールする。

[jin-fusen2 text=”起床時間”]

AM7:00前後が理想。

どんなに夜寝るのが遅くなっても朝は一定の時間に起こす

[jin-fusen2 text=”就寝時間”]

PM8:00〜9:00

幼児期のおける理想の睡眠時間は10時間

[jin-fusen2 text=”お昼寝”]

2時間以内、PM3:00までに終わるように

③食事に関する工夫

朝食・昼食・おやつ・夕食の時間を決める

「朝食は特に大事」

しっかりと食べることで脳が活性化するとのこと

④その他の工夫

昼間の運動の工夫をする。

お散歩や公園に行くなら午前中が良い。

自閉症のお子さんは特に、興味の偏りやこだわりが強いため、一つのものに集中して遊ぶことがあります。

しかし、自分の好きなことばかりしていると、あまり頭を使わないそうで、普段やり慣れないことをすると脳が疲れて眠れるようになるそうなのです。

①午前中に散歩や公園遊びをする

②同じことをすると脳が刺激されないので、10〜20分はいつもと遊びをさせる

②についてですが

息子の場合、公園ではいつもブランコか滑り台ばかりで遊んでいたので、無理矢理でしたが公園にある遊具全てを一回りさせてみました。

自分からは絶対行きませんので、抱き抱えて連れて行きます。

ジャングルジムを1段か2段だけでも登ってみる

鉄棒を握らせてみる(ぶら下がる力がないので、抱っこで支えてぶら下がっている気分を…)

砂場で一緒に山を作ってみる、などの工夫をしてみました。

息子は徐々に生活リズムが安定してきた

息子の場合ですが、2〜3歳頃は寝つきが悪く、ずっと抱っこしたり、夜中にベビーカーに乗せてお散歩をしたこともありました(ToT)

一度寝ても何度も目を覚ましたり、0時過ぎに寝ても朝5時に起きたり…。

夕方にお昼寝をして就寝時間がまた遅くなったり、とにかく滅茶苦茶でした。

しかし、徐々に睡眠が安定し下記のようになりました。

【現在7歳の様子】

就寝:21〜22時

起床:6〜7時

平均睡眠時間:9時間

「寝るよ〜」の声掛けに自分からお布団に入ります。

工夫したこと

①「好きなことばかり、同じことばかりをすると脳が刺激されない」ということが印象的で、生活の中で普段と違うことを取り入れるように意識

例えば

●お手伝いしてもらう(卵を混ぜる、子供の包丁で食べ物を切る)

●公園遊びで興味のない遊具でも遊ばせる

●休日はなるべく新しい場所に連れて行く

●家で遊ぶオモチャの種類を多めにしてローテーションにした

(これは良いのか分かりませんが、新しいものには集中するため)

 

②「快」の状態を保つために、息子が好きな触れ合い遊びをしたり、軽くマッサージをする

●ふれあい遊びを積極的に行った(今でも大好きです)

●寝る前にボディクリームなどを使用して背中を中心に身体をさすります

③「バナナ」を食べる

バナナはトリプトファンを多く含む且つ、免疫力を高める食品と言われていますので積極的に食べさせました。

④就寝時間、起床時間については「なるべく」理想の時間に

これに関しては完全に徹底することは出来ませんでしたが、できる時に早く起こす(7時までに)、早く寝る(22時まで)ように促しました。

重度の睡眠障害の場合は専門機関に相談を

発達障害のお子さんの生活リズムを整えることは容易なことではありません。

特に重度の睡眠障害をお持ちのお子さんは一筋縄では行きません。

これに向き合うには親御さんも体力と気力が必要です。

色々なところに相談してもなかなか改善されず大変な思いをされている方がたくさんいらっしゃると思いますので、重度の睡眠障害の場合は、主治医の先生などに相談することをお勧めします。

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